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「清しこの夜」

あの、私…(ちょっと言いにくいんですが)
子供の頃、サンタさんの秘密を知ってから、
いつか自分の子供にサンタさんが来ることをずっと密かに夢見ていたのでした。

そう、つまり、
自分の子にサンタからのプレゼントを贈ることを…

とは言っても、そんなに深く「子供が絶対必要!」というような考えではなく「クリスマスが楽しそうだなあ」くらいの気持ちでした。
所詮子供が考えることですからそんなもんです。

むしろ20代前半頃は逆に「子供は生みたくない!」と思っていました。
未知の世界の出産が物凄く恐ろしいことに感じていたのです。
恋愛経験も浅かったから尚更でしょう。

その後、身体を壊して大変な状況を経験してからは現実問題として「子供を持つことなんてとてもとても…」と言う感じでした。

結婚には憧れがあったので心の底から理解し合えるパートナーは欲しいと切に望んでいました。
そういう人さえ居ればそれで充分という考え方でした。

結婚する相手には「子供より自分を見てほしい」という、
まるで愛情に飢えた子供の様な気持ちを持ったままで大人になりました。

母の代わりを求めていたんだと思います。

そして
結婚した相手は…なんと子供が大好きな人でした。
子供の居ない人生は考えられなかったみたいです。
(本当は複数欲しかったらしい)

結婚する前にこれを知り、この人との結婚はやめようかと思うほど悩みましたし、「子供は望んだからといって出来るとは限らないものである」という話し合いをしました。

結局は一緒になりました。

結婚後一年半の辺りで私は最後の脱薬を始めました。
そのことについて相手にもよくよく説明はしました。
プロトピックは妊婦には使えない薬です。
これを使い続けたままでは妊娠はできませんのでどうしても抜け出す必要がありました。

でも、アトピーではない人には(しかもある程度重傷な方でなければ)実際を目にするまでは脱薬がどれ程大変なものなのかはわからないので、その時になってかなり衝撃を受けただろうと思います。

しかも脱プロトピックは私自身も初めての経験でした。

でも私に対しての関心がそんなに強くない、割と個人主義な人なので、それが却って良かったみたいです。

そして子供をもうけることは、私の大変な状況や不安を目の当たりにして知っているので、
表立って私を追い込むようなことは言わずにいてくれました。
それは助かりました。

でも、私にはわかります、本音が。
だから内心はキツかったです。

悩みました。

私もこの先、子供をもうけることを一度も真剣に取り組まずに「もしあの時…」と後悔しないとは断言は出来なかったし、
子供の頃は大人になったら子供は自然に出来るものだと思い込んでいましたから、そういう幼い頃の理屈では割り切れない刷り込みの様なものもありました。

どっちとも定まらずにいるのは苦しいです。

でも、自分のこの状態でどうやって子供を育てられるだろう?

子供が大きくなってくれば親同士の付き合いもしなければならなくなります。
そんな曲芸が(当時の私にとっては曲芸並みの難しさでした)できるとは思えない。
人と顔を合わせることも出来ないのに…

比較的身体がラクな時でも、夫のことはおろか、自分のこともままならないほどなのに。

夫は私とは逆で楽天的な?(希望的観測的な?)人なので
「なんとかなるよ」と言っていましたし。

そんな楽観が極度の心配症である私を苦しめました。

なんとかなる?そんな筈はないではありませんか!

こんなに酷いのに。

それに子供がもし重い病気を抱えていたら、この身体でどう世話が出来るというのだろう…

とにかくありとあらゆる心配の権化でした。

子供は居ても居なくてもどちらも大変だと思います。
メリットだけ、デメリットだけということは世の中には無くて、どの道を選んでもいいことも悪いこともあるのです。
それに、子供が出来るか出来ないかは運による所が大きい訳です。
どんな子供がやってくるかどうかもそうです。

誰にもわからない。

どんな道を選んでも人は苦しむし、でも時に喜べることもあったりするのでしょう。

今回のクリスマスは、
うちの子供にとっては特別なものになりました。
初めてサンタさんが来てくれたからです。
今まではクリスマスとかサンタクロースの意味が理解出来る感じではなかったので、
初めて自分で意味が解るクリスマスになりました。

でも、これは実は
日頃大変な子育てをしている親へのご褒美の様なものだったのですね。
プレゼントを貰える子供よりも親のほうがずっといいものを貰っている…
自分の親の気持ちがまた少し理解できました。
長いこと辛く苦しいトラウマの元となっていた親の。
(今はとてもよくなりました)

こんな気持ちを親も感じていたのかな…と。

だとしたら、案外自分が思っていない所で、結構親孝行が出来ていたのかも知れません。

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プロフィール

瑠璃色

Author:瑠璃色
『あとひといきの会』の管理人
瑠璃色です。
重症寝たきりアトピーでした。
脱ステ脱プロ脱保湿継続中です。
現在は別のサイトで心理カウンセリング事務所を経営しています。

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